MEMOLOG

ただひたすらにめも

観劇>乱鶯

うっかりチケット取っちゃった。今年の目標は一月四演目までにセーブすることです。四公演じゃないところがミソ。


乱鶯観てきましたー。

新感線なんだけど新感線っぽさが薄かったかな?普通に時代劇。これがブラックか。


いのうえ歌舞伎<黒>と銘打たれているくらいなので、いままでの新感線とはまた別のものということですが、確かに別のものでした。普通に時代劇してた。佐伯泰英長編時代小説の舞台化って感じ。佐伯泰英読んだことないけど。


掲載誌が違う感じ、みたいなことを雑誌で古田新太が言っていたのをちらっと見たんですけど、ほんとそんな感じ。ジャンプとウルトラジャンプみたいな感じ?あ、チャンピオンとチャンピオンレッドのがいいかな。

ある意味逆に攻めているのかもしれないです。この普通の時代劇。

まあ正直普通の時代劇見るなら新派見るよな、と思ってしまったことは否めない。ただこういう攻めの姿勢は好きです。

あとつまらなかったわけでは決してない。ラーメン食べに行ったらうどん屋になってて吃驚したって話です。


詳しく感想書くとまずカテコで大東駿介くんがでとちってました。主演出てきてから最後にすっごい走ってきてて笑った。やだこのひとかわいい。


ここからネタバレ。



お話としてはかつて鶯の十三郎として名を馳せた盗賊、今は命の恩人の店で堅気として働いている主人公が自分の恩人の息子のために大店に入り込んで、その大店に押し込みを働こうとする盗賊から押し込みの日取りを聞き出して恩人の息子の手柄にしようとするも、最終的に恩人の息子も大店の人間も全員死にましたっていう確かにブラックなお話でした。

ってかさらっと書くとほんとひどいなこれ。

まあ、みんな死んじゃいましたオチは嫌いじゃないし予想してたけど。


古田新太はやっぱりかっこいいなぁーってのが一番の感想。そしてやっぱり粟根さんと古田さん、橋本じゅんさんと古田さんのやりとりがすごい好きー。この三人が出てくると無条件で楽しくなる。あ、三人は揃わないんだけど。


観ていて吃驚したのは、恩人の息子とちょっといい感じっぽくなる女の子がいるんですけど、この子絶対盗賊と通じてるだろと思ったのに通じてなかった。少なくともそんな描写はなかった。まじでか!絶対盗賊だと思ってたよ!もしくは恩人の息子の方が実は別人パターンも考えてたよ!

でもこの肩透かし感も時代小説っぽいです。私あまり時代小説は読まないけどたまに読むと絶対裏切りそうだなって思ったひとが普通にいい人で終わることが多い。


でも疑問点もあって、十三郎が押し込みの日取りを聞き出してその日に捕物を計画してるって話が、なんで盗賊にばれたんだろう。

いや、その前に十三郎が盗賊時代に瀕死にまで追い込まれた奉行所の人に再会してはいるんですが、その人は多分十三郎がかつて自分が追い込んだ盗賊の頭目であるってことは、十三郎の恩人の店で女将と喋るまで気づいていないっぽい。そこであれってなってる描写はある。

うーん。考えられる点でいえば、呉服屋の女将から奉行所の人、そこから押し込み予定の盗賊頭目かなぁ。頭目も十三郎が押し込み予定を店の人間に漏らしてるとは確信してない感じだったし。


第二の疑問点は、どうやって盗賊たちは店に押し込んだのか。

店の内側から鍵を開ける役割の引き込み役が欲しくて十三郎に声をかけたのに。盗賊が押し込みを計画していることが分かってるのに鍵を開けっ放しには普通しないだろうし。っていうかそれを言ったら日取りが分かったからって警備を緩めるのがまずありえないんだけど。そこは大事をとって備えるだろ。

ここから、私は同じく新米で店にやってきた女の子が引き込み役だったんじゃないかなー、と思ってました。店の人間が惨殺されている場所にいなくて都合良くはぐれていたし、そもそも普通は女中がうろうろしない場所にいたりもしたし。

でも作中ではその辺り何も語られていないんですよねー。うーん。わからん。


まあ、その辺も含めて時代小説の舞台化、って感じかなぁ。時代小説って中高年のラノベだし(*個人の感想です)新感線の路線とはまあ近いものではあるのかな?



そしてついでに阿弖流為の前売も買ってきた!

立烏帽子さままじ美人!!ほんとは田村麻呂さまと阿弖流為も欲しかったけど我慢した。でもコンプリ魂が疼くー。

納祭では田村麻呂様派ですけど阿弖流為は立烏帽子様派です。